この半年に見た映画

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 斜陽、映画の観すぎ。

 半年中に観た映画の一部と一言。

 

●ファイティングダディ-怒りの除雪車

 パッケージでネタ映画だと思って見始めたら違いなくネタ映画だったんだけどいい顔そろった俳優陣とかスパイス効いたジョークとかでなんかどっしりとしたしつらえになってた、ステラン・スカルスガルドブルーノ・ガンツだぜおい。

 

ブリムストーン

 ダコタ・ファニングが出てると聞いて観た。んだけど宇宙監獄のガイ・ピアースとは比べ物にならない凄みを纏った牧師の存在感が全てを持って行ってた、聖典の文言って本当に力ある。西部劇以外で開拓史時代を題材にすると暗ーくなるのはお約束。

 

●RE:BORN

 坂口拓坂口拓、稲川先生、リアルニンジャ。この映画を観てストーリーがどうこう演技がどうこう言う気がしれん、映画とはそんな狭いものではない。あのアクションが全て。

 

イージー・ライダー 

 キャプテン・アメリカアベンジャーズではなく、アメリカの、自由の、体現者。アメリカの魚拓のような映画だった、もう死んで動かないって意味でも。

 

●ロストシティZ

 楽しくはなかったんだけど、興奮した。英国学術協会でのカットとかもうたまらない、俺は飛び交うヤジと罵倒を見ながらモニターの前で笑い転げていた、それでいいのか紳士の国の自称世界最高頭脳集団、それでよかったんだろうな。時間の流れを建築で表現するあたりとか男臭い友情とか萌えポイントの宝庫だと思うけど、映画狂にしか受け入れられないだろうなぁ‥‥‥

 

●ドライブ

 初レフン、ライアン・ゴズリングかっこいい。レフンは間違いなくオタクだと確信する。

 

ベイビー・ドライバー

 ドライバー映画繋がりってわけじゃないけど見る、アメリカ映画においてコーヒーショップの店員という記号はどういう意味なのか少し考えた、ツー・ガンズとかマシニストとか。

 

Dressing Up

 祷キララの写真映りがたまらなくきまってる。祷キララ、祷キララである。深淵から覗いているようなあの目はすごい。まだ二十歳くらいだしこれから出てきたらいいなぁとは思うけど肝心の演技がヘボイからどうにもこうにも‥‥‥。左様ならも観ました。

 

●ファンタスティックビースト

 今更見る、楽しい娯楽映画だった。前シリーズからディズニー臭が増した気がする。

 

オンリー・ゴッド

 ライアン・ゴズリングを観る。なんでこの男は暴力を振るう瞬間だけ以上に際立つんだろうか。椅子に縛りつけられて情けないプレイに興じているカットで画面全体にその醜態が映し出されても空気そのものなのに暴力が絡むカットだけは画面のこっち側に滲んでくるような姿になる。何かと贖罪というテーマを背負わされる役回りが多いけどかくあるべしってかんじにピタッと収まるのは「俳優」って感じがする、橋本治いわく「頭がいいことを体で表現する仕事」って事で。映画の内容はギャグでした。嘘です。やっぱ本当です。

 

●シルバー・グローブ

 迫 真 の 演 技。俺にはわからん。記憶に残るし最後まで見てしまったからなんかあるんだろう、俺にはわからん。実を言うとオチを覚えていなかったりするけどオチなんてそもそも無い映画だった気もする、俺にはわからん。

 

●草原の実験

 世界から映像と音を取り除いたものを文学とするなら、世界から映像と音だけを切り取ったものは何なんだろうか。文学にはセリフがあるけどこの映画にはない。世界を文学にして切り取りそこからさらにセリフを切り取って映像として抽出したって感じがする。映画、もしくは実験。5回目の視聴でやっと完走する、きれいすぎる映像と言葉の混じらないきれいな音が心地よい眠りを連れてくる作品だった。

 

金融腐蝕列島・呪縛

 俳優の顔、男達の顔、会議室に飛び交う専門用語、なんかヨクワカラナイけどプロの世界ってかっこいい。スゲーって感じ。椎名桔平がかっこよかった、アバドーンのきっぺいって元ネタこの人なのかな。

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー

 ミシェル・ウィリアムズバツイチ再婚してた、ミシェル・ウィリアムズが泣いてた、ミシェル・ウィリアムズが犯罪的に萌える、スピーシーズの時からファンです。このMWメガネを通して作品を見ればもう何も内容など覚えていられない。カンフー・ハッスルのデスボ大家さんが最後の戦闘シーンでめちゃくちゃ可愛く(奇麗に)見えるのと同じ手法を使ってた。まず過去編で鬼ババ演技するやつ。

 

●ライズ

 魂をふるわす本物のダンス。

 

●ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

 行き当たりばったりで無鉄砲に旅をする、終わりはいつ、どこになるかわからないけど自分たちがどうなるのかはわかってる、そんな話。

 

●鎧サムライゾンビ

 北村龍平さぁ‥‥‥これ鎧でもサムライでもゾンビでもなく怪獣映画だろ。やっくんイケメン。

 

海炭市叙景

 ああ、これ胆振だ。って空気の塊。真っ黒な海、灰色にくくすんだ窓ガラス、白い雪山、すげぇダウナーでどうしようもなく暗い「今」を湛えている。ただたださびれた工業街のどこにでもある空気。死にかけの廃墟はきれいじゃないものだ。

 

●キッズ・リベンジ

 姉弟愛萌えなのである、境ホラのウッキーと同じような思想でもあるのだが、あのガラスのように力強い後ろ姿が好きなのだ。こういう萌えを映してくれる映画は少ない。

 

●コールド・キラー

 ドイツ映画って日本ではイケメン俳優が入ってくる役回りにイケおじが入ってくるんですか?

 

●ファイナル・アワーズ

 オーストラリアの風景、日差しがきつい国だったと思い出した。

 

●モーターラッド

 崖の上にずらっとバイクに乗った黒い影が並ぶ、ブラジルの自然を背景に水がとても美しく映えていた。

 

●エグジット・スピード

 ガキンチョのころに見たかったなぁ、少しばかりグロ描写はあるけどお手製武器工作とか過程を丁寧に書き出されていたり、脚本がピタッとあるべきところにはまっている感じがすごくよかった。今観ればダークエルフとかのネタでボンクラが作った映画としか思えないが実際ボンクラ向けだしガキンチョ向けな楽しい映画だった。

 

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 とりあえず誕生日なので自分の歳と同じ数だけ半年内に観た映画を連ねてみる。

 ほかにも色々見た、上に挙げた映画よりも印象に残っていたり、語りたい映画もあるんだけどまだまだ語れるほど詰めれてないので書かない。ラ・ジュテとかストーカーとか。

 そんなに映画に依存してるわけでもないはずなんだけど普通の人はこんなに映画見ないよなと一年を振り返る。

 映画に関わらず人生で一番濃い一年だった気がする、今まで観たくても観れなかった反動が来てるのだろうか、と思う。