思いつき鴨川らっぷ

 昼の鴨川、しらけた俺らが行かない場所、むしろ夜の施設連中の溜まり場灯りがねぇから見えないパイセンがたの顔松の筵にたかったクズ虫のよう、空気に隠れて帰りてぇと気が触れた酒盛りが遠く記憶の後ろ側にガワひん剥けば中身が同じ分、文化に刺された野良犬の俺。

 

 昼の鴨川、しけた俺らが行かない場所、むだにつがいしがらみ多くて止まる脚ばっかりだから見えない橋の下のカンカンの山に気づけない、空気に隠れて帰りてぇと気が触れたジュンク堂に笹舟川流れて目ん玉ひん剥けば中身が同じ分、文化に刺された野良犬の俺。